古代DNAが語る縄文人
- 2022/10/05 21:31
- カテゴリー:日記とメモ
縄文人のルーツ。人類学者が語る、古代ゲノム研究。篠田謙一
https://realsound.jp/book/2022/05/post-1036664.html
縄文人の起源がアフリカから最初にアジアに入ってきた人たちの子孫であろうことがわかった。
縄文人と同じ遺伝子を持っている人は、世界中どこを探しても見つからなかった。それまでは縄文人と同じDNAを持つ人がどこかに見つかれば、そこが現代日本人の源郷の地、ホームランドであると考えられていたが、中国でもベトナムでも出てこない。縄文人は日本にしかいなかった。
今の日本人の場合は、9割方は弥生時代以降に大陸からやってきた人たちの遺伝子ですが、私たちの中にまだ縄文人の遺伝子も残っていることから、融合していったと考えるべき。
弥生時代になり、そこで縄文人と大陸の人々との混合が起こったんだろうと単純に考えられていたが、最近の研究では、その混合が長い時間をかけて行われたということがわかった。1000年から1500年かかっている。実際に古墳時代だとか中世のいろんな地域のDNAを見てみると、まるっきり縄文人みたいな人もいる。日本列島では長い間、人びとはある程度の棲み分けをしていた。
現代日本人の遺伝子の9割は縄文人ではなく、後から入ってきた人たちの遺伝子で、そのホームランドであると言われているのが中国の西遼河流域。