腸内細菌
- 2024/11/19 11:41
- カテゴリー:日記とメモ
弊社周辺では野生動物が多く見られます。大まかな移動ルートを見つけて糞を採取し、腸内細菌の解析を行ってきましたが、野生動物には草食/雑食に関わらず種を超えた類似性を見ることができます。
おそらくは健康個体の普遍的な共通フォーマットのようなもので、これは人の腸内細菌でも時々見られます。
ところがペット犬になると、こうした類似性は消失します。特に人気犬種になるほど野生動物との類似性は失われ、多様性の低い別の生態系が現れます。
猫の場合は野生動物との類似性を比較的多く残している一方で、やはり一部の人気猫種においては突如腸内の多様性が低下し、別の生態系が現れます。
野生動物との類似性を失った個体に共通するのは、食物アレルギーや皮膚トラブル、原因不明の下痢やIBDなどで、膵炎や腎炎、胆泥症、分離不安などを併発する傾向があります。
なぜそうなってしまったのかをここで明記するのは避けますが、ひとことで表現するならば「自然界との乖離」に尽きます。
人の手が過剰に入ってしまった環境は、自然界であろうと体内であろうと生態系が混乱するというのが現実であり、こうした人工的ディストピアをいかに回復させていくかが、我々の世代に課せられた課題なのだろうと思います。
ちなみに、自然界にとっては「人口減」こそが最高の妙薬であり、「今の日本は生態系保全の最先端にいる」と捉えることもできそうです。 何事も前向きであれ。
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ってことは、移民の受け入れは駄目だってことですね。